Pinkyさんのマリア・カラスの話にトラバ
刺激されてもう一度ハンブルグコンサートDVDを見ましたが
マリアカラスのすごいところは高音よりも中〜低音がきれいなこと
腹というより胸から出るような美しい低音です
世の中で最も美しい声と顔とは言い難いものの、その演技力
演技というよりも完全にその曲の生き写しというかその音楽の中に生きているのです
目、ボディ、手、立ち方、全てが一曲一曲違う
一曲のなかでもフレーズフレーズで色が変わるのです
今までいろいろ見ましたがこんなオペラ歌手は見た事ありません
特別の特別の、特別です
残念なことに彼女のオペラ映像はほとんどなく、レコーディングやコンサートがほとんどです。これはテク嫌いのイタリアスカラ座の責任です
そして
私は大好きなテナーのことを少し、、、
1911年、スエーデン生まれのJussi Bjorling(ユッシ・ビョルリンク)
彼は49歳という若さでなくなったのでレコードの数には限りがあるものの、
一度聴いてみて下さい!いくつかCDがでてますが。お得感があるのが
Naxos Historical Great SIngers Jussi Bjorling: opera arias 8.110701
アリア集なのでヴェルディ、プッチーニ、ドニゼッティ、マスネ、、、などのいいとこどりです
人の声を表すのにここでぴったりなのは、白ワイン、といっしょで
ゴールデン、またはシルバーという色に例えるもの
数々の有名なイタリアテナー達(ジリ、カルーゾとか)がゴールデンボイスと言われるならビョーリンの声はまさにシルバーボイスです
スエーデンという土地柄のせい?なのか、彼の声は、リンと鳴り響く、透き通った、やや冷たい、銀色に輝く、そして完璧な、高音。
声の好きずきというのはやはり個々で違うので、自分の好きなワインを見つける楽しみと一緒で、模索は必要だと思います。同じアリアを聴いて、聴いて、聴きまくる。ある日、心にぐさ、っとくる、それです。
彼が歌うだけで観客は涙を流したそうです。私もCDを聴くだけでじーん。