もちろん「合理的」な身分証明書は必要です、身分証明書の発行に反対しているのでなく
問題は
1) IDカード=身分証明 でなく IDカード>身分証明 であること
政府が身分証明よりもプラスαでIDカードを使用するその目的(犯罪管理?違法移民管理?)を明らかにしていないこと、それは問題です
2) 路上で警察の職質に遭遇したときパスポートもIDカードもないと豚箱滞在を強要されること その強制力
果たして民主的な社会でおきていいことなのか、、、
ある人が個人旅行でアフリカに行ったとき、パスポートが盗まれたのだそうです、その後すぐ警察かアメリカ軍につかまり、「あやしい」とのことでグアンタナモベイに収容、3年間の拷問を受けた、という実話。そういったテロリスト対策と名をうった力づくの政府の個人生活への脅かしが許されていい事なのか。ただパスポート(IDカード)を持っていないというだけで?
3) IDカードはその国のためにつくられようとしているのであってインターナショナルな国際人をサポートするシステムになるとは思えません
グローバリゼーションが進むとはいえ、IDカードがそれをサポートしているとは思えません
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個人的な感想)
医療を受ける必要があるから保険証をもつ
大学に所属すれば大学の学生番号があり
ビデオ屋さんにいけばビデオ屋さんカードがあり
運転免許があり、パスポートがある
この生活に今は特に困っていません
「私」という人間の活動は、時には学生で、時には医師で、時にはエロビデオを借りるかもしれません、その顔とこの顔とあの立場とその立場があり、複雑で多面性があるのです
その複雑さが人間であり、それでいいのではないかと思うのです
合理的にすべてのそういった活動を一枚のカードに押し込めることはとうてい無理だと思います、そしてそのカードにかかった病院の記録から借りたビデオから収入から何からなにまで記録されていき、それが政府によって管理されるということも恐ろしい事だと思います
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「社会のしくみとして身分証明書が必要なのに、合理的な公的身分証明書がないという事が問題」なのは認めます。でも身分証明書が必要なひとは、その都度必要な時に必要な項目を記入した身分証明書を発行してもらえばいい、パスポートと同じように。それは任意でいいはずです。
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