ビオチン Biotin
唐突ですが、主人が乾癬(かんせん)という全身性の皮膚の病気です。エジンバラの長い冬の間、日照時間が短いせいか(なんでもスコットランド人は必要日照量の70%とかいう統計がでています)乾癬がひどくなってしまい、ほんとうに悩んでいました。乾癬の治療にUVなんかを使ったりするのは日光浴で乾癬が劇的によくなるからです。日光浴でなおる、ってことはビタミンDと関係があるのでは?というのが最近の興味だったので、ドボネックスというビタミンDの軟膏を処方してもらって頭皮や耳などにぬっていましたし、おまけに活性化ビタミンDというビタミンD3が皮膚、肝臓、腎臓で活性化された形のものも処方してもらってのんでいました。ちなみに処方が難しい場合はビタミンDでもD3ときちんと記載してあるビタミン総合剤は効果あるとのことで、時々これも使ってましたが、、、なぜか今週になってすごーく悪化してしまったのです。




食べ物、たとえばコラーゲンなんかを食べたらよくなるんではないか、とふと思いつきグーグル検索をしたのが昨日の夜、それからネットサーフィンでまる一日ずっとはまってしまったのが、ビオチンというビタミンB群(ビタミンH)の治療です。興味のあるかた早速ビオチン、乾癬とキーワードに入れてみてください、遅かれ早かれDr Maebashiの名前やビオチンの治療の効果など、なんだかいい話でいっぱいで (最初は) とってもうれしくなります。

で、早速主人にビオチンを、と思ったらどうも話がそうシンプルでなさそう、ビオチンはドクターから処方してもらうものでないと効果がなさそう?なんだか複雑な話、ビオチンには L型 と D型 があってL型が医療用、D型だと効果がない(逆効果)と書いてある、、、でL型ビオチンと検索するとアメリカから輸入代行のウエブばっかりぞろぞろでてきてL型ビオチンあります、って書いてある。しかーし!購入する前に成分チェックしてみるとどの会社のものも成分biotinと書いてるか、またはd-biotinと書いてあるのみ、ロシュなんかも8つの異性体のうちd型しか使い物にならないような話。これは困った、どうしたらL型ビオチンが手にはいるのか、、、。

で次に医薬品チェックしてみるとビオチン散という粉があってうーんこれだ、って思ったのもつかのまビオチン散フソー(フソー社)のPDFには成分として
hexahydro-2-oxo-1H-thieno[3.4-d]imidazole-4-pentanoicacid C10H16N2O3S d-Biotin (+)-biotin
となってる、ってことはこれはまたまたd−ビオチンではないですか。

で次、pubmedという医療関係の論文を調べる検索をかけたら
こういうものがありました、

Acta Paediatr. 1996 Jul;85(7):872-4.
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Biotin deficiency in an infant fed with amino acid formula and hypoallergenic rice.
Higuchi R, Noda E, Koyama Y, Shirai T, Horino A, Juri T, Koike M.
Department of Pediatrics, Wakayama Medical College, Japan.

An amino acid formula produced in Japan is not supplemented with biotin since biotin is not permitted as a food additive. Biotin deficiency developed in an 11-month-old Japanese infant who had been diagnosed as a neonate with cow milk and soy bean allergy and fed with an amino acid formula and hypoallergenic rice processed by protease. Serum levels of zinc, essential fatty acids and biotinidase were within the normal range while that of biotin was below the normal range. Urinary 3-hydroxy-isovalerate and slightly elevated levels of plasma branched-chain amino acids disappeared 1 week after oral supplementation with 1 mg day-1 of biotin as did the symptoms of orificial skin lesions, lethargy, hypotonia and alopecia later. In summary, to prevent biotin deficiency, biotin should be added to the Japanese amino acid formula.

つまり日本ではサプリメントとしてビオチンを売ることがどうも許可されていないのでビオチンはお医者さんにいって処方してもらわなければいけない、って訳なんですね。

アメリカやイギリスではすごーく安く手にはいるのに日本だと医療用だからバカ高い、なんて理不尽なんでしょう。

ここで大事な点は

1、Dr Mのところではビオチンと一緒に活性酪酸菌を処方している。
2、ウエブのL型ビオチンのEnglish訳はfree-type biotin (遊離型)。

L型というのはつまり遊離型でおなかから吸収される成分をいっているらしい。ってことはL型としてはビオチンは売っていないんだと思います。d型のビオチンを活性酪酸菌と一緒に飲むことでおなかのなかで初めてL型になるのではないのでしょうか?で併用して効果がでるのでD型だけではだめですよ、ってそういうことなのではないかとこの1日かけた調査の結果の結論です。もっとわかりやすく教えてほしかった、、、、。L型ビオチンあります、っていうあの意味は不明です。きっとないのではないかって疑ってかかっているのですが、もしかしたらほんとに作ってるのかもしれませんね、そしたら菌と併用しなくてもよくなるんでしょうからそっちのほうがよさそうですけどね。アメリカン、、、のウエブマスターにはメール送って確かめてますのでもし返事がきたら後日ご報告します。

で活性酪酸菌ですがこれは医療用と一般市販用があって医療用はミヤBMというらしいですが、お医者さんのところに私はいけないので市販用の強ミヤリサン330というのをネット上で買い、母からこっちに送ってもらうことにしました。逆にビオチンはこっちの健康ショップみたいなところで500円くらいで安くd-Biotinが買えそうです。これで効果があがってくれるといいのですが、どうも時間かかりそうですね。日本にいる方はこれまたミヤリサンをネットか薬局で買ってビオチンはこれこそ輸入代行でネット購入すればきっとお医者さんにいっていろいろ説明したりお金払ったりするより安く、手間も省けるのではないかと思いますが、こんなこといったらおこられそうですかね? お薬、サプリ購入後は是非きちんと添付書をご覧になって自分の責任でお飲みになってくださいね。私も主人の様子をまたご報告します。

あと最後にもうひとつ学んだのが、乳酸菌ビフィズス菌は体にいつもいいのではないということ、、、ショックです、なぜか信じていて、こっちの友達にビフィズス菌ののみものって言ったら全然聞いたことないっていってました。しかもビフィズス菌は日本のおはこのようでうよ。その影響でこっちではActimel アクチメルというヤクルトみたいなまねののみものがテスコなんかで売られていて私は見たとたんとびついて主人に毎日1本とのませていました、、。これがおなかのなかでビオチンを全部壊してしまっていたのかと思うと申し訳なくて、、、ほんとむずかしいっすねー。

サプリメントには気をつけましょう、ということでした。
何かいい情報あったら教えてください。

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biotin ビオチンの光学異性体について

アメリカンビタミンショップの阿部店長さんから早速返事が来て疑問解決したのでせっかくなのでのせておきます。

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米国製のビオチンは人間用に製造された物は全てL型です。米国はサプリメントについて、30年位前からかなり研究されている国ですから、ビオチンを人間が使用する場合、D型がL型の作用を打ち消すということは日本よりず〜と前に知られています。

なので、人間用に製造される商品はL型とD型が混在する化学合成品は使用されておりません。(化学合成品は家畜用として製造されていますが)

L型D型が明記されたメーカはちょっとわかりません。弊社でも3社のビオチンを仕入れていますがどのメーカの商品も明記はされていません。
   *ということは明記はされていないけど、アメリカでbiotinを買ったら成分はみんなd-Biotin (L型Biotin)、ということですね。

米国では(天然)遊離型をd(スモールd)といっています。効果を打ち消すのは光学異性体のD型(ラージD)ですがこれとは意味が違うようです。
(L型は光学異性体のL型と言う意味です)。

米国製のビオチンは「アレルギーリサーチ社」と言う会社が遊離型(d型)で光学異性体がL型のビオチンの製造特許を持っていて(遊離型は必然的にL型しか製造されないですが)ほとんどのメーカのビオチンはこの「アレルギーリサーチ社」
からパテントを買って製造しているそうです。

光学異性体のL型D型が混在するビオチンは化学合成品です。遊離型(腸内細菌が生産する)ビオチンはL型しか存在しないのです。

人間の体内で作られる遊離型のビオチンは腸内細菌によって生成されるのですが、腸内にビオチンの生産能力の低い細菌やビオチンを食べてしまう悪玉菌が多いと必然的に体内のビオチン量は低いですね。そのため、前橋先生のところでは悪玉菌を
やっつけるために活性酪酸菌を処方しているのだと思います。悪玉菌がビオチンを食べてしまうのでビオチンを飲んでも効果が出にくいためです。また、推測ですが活性酪酸菌自体にもビオチンを生産する能力があるのではないでしょうか。

米国ではビオチンの生産能力の高い腸内細菌として「アシドフィルス菌」が知られています。

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すばらしいお返事ありがとうございました。
では一番いいのは(病院に行かないオプションとして)アレルギーリサーチ社からd-biotinを買って一緒にミヤリサンものむ、というパターンですね。では早速アレルギーリサーチ社を調べてみまーす。

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追記(15 June 2005)

Izumiさんの一人でできるビオチン療法のウエブがエクセレント!
これがあればもう大丈夫
秋田の前橋先生からの処方と同じ量で自分で購入してできますねー
Izumiさんどうもありがとう
a0008516_19271963.gif

こんな感じで詳しく購入の仕方まで書いてくださってます

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追記(25 Dec 2005)

前橋先生のところで診察をしてもらった方からメールを頂きました

このAさん、なかなか前橋先生のところに予約がとれなかったために
「自分でできるビオチン療法」を見て自分でビオチンを購入してはじめられていたそうです

前橋先生に見てもらう頃にはAさんの手の水泡はよくなっていて
鎖骨の(胸鎖関節の)出っ張り(炎症と変形)があったものの
手の水泡がないので
「治療はだめ」
と前橋先生に断られたとのことでした

Aさんはご自分の経験から手の水泡の写真はきちんと写真にとっておいてから
前橋先生にかかられた方がいいと
このブログに書いておいてくださいって
メッセージをくださいました

たとえば以前Bさんが送ってくださった手の写真です

a0008516_633388.jpg


(水泡はないけれど赤みが強いですね)
こうやって記録しておくことは確かに大事かもしれません


追記 2006.11.12

hand-powerさんのブログの闘病記録
写真がいっぱいあって細かく記録されていて立派です


追記 2006.12.9

a0008516_352385.jpg


フランス、Thoneという街はホメオパシーの生まれたところで有名なのですが
そこの薬局でビオチン biotine を手に入れました(写真)
処方箋がなくても購入できたのですが、一箱約15ユーロでした

薬局のお姉さんにつたないフランス語できいたところ
普通はアロペシア alopecia alopeciesに処方するのだそうです

有効量は5mgの錠剤を一日3回6週間続けるとの事

そうか。マルチビタミンなどに入っているビオチンの量はこれにくらべてかなり少ないし
前橋先生はどうして9mgとか大量の量を処方するのか不思議だったのですが
フランスでも有効量として一日15mg、といっているところをみると
それなりの根拠がありそうですね
できたらこのBayerという会社に文献をお願いしてみようかと思います
6週間、だったらこの大量の量というのにも納得
ずっとだとかなりきついから...

もともとこのビオチンを発見したドイツの先生は皮膚Hautのビタミン、という意味でVitamine Hと名付けたそうです。馬の毛並みをよくするのにも使われているそうです。髪の毛や皮膚に効くビタミン、だから皮膚疾患に利用するのも分かる気がします。もっとたくさんの根拠となる資料がみつかるようになるといいのですが、今日はご報告まで。
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by ninotika | 2004-05-13 02:51 | WORKING


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