カテゴリ:WORKING ( 27 )
PhD
PhD1年生のときは
先輩たちの仕上げたPhDの分厚い黒い本を見るたびに
うわーすごい
と驚嘆した

はじめのacknowledgementを読むと
感謝の言葉がつらつらと書いてあり
人ごとながら何となくジーンとしてしまって
私の番が来たら涙なしには書けないのではないかと余計な心配をした

いざ自分がPhDの終わりに近づいて来て
acknowledgementを書いている
それは他のページを書くのと同じように
当たり前のように思えるから不思議だ

うわーすごいって思ってたけど
毎日毎日実験室にはいり
何回も何回も同じ作業を繰り返し
いつのまにかそんな一年目の頃のことを忘れて

宇宙へいった向井さんに
「宇宙に行って人生変わりましたか?」
と尋ねる
それが愚問であると彼女の夫が本に書いていた

毎日毎日そのためのシュミレーションをして
当たり前になったからこそできること
いきなり人生が変わって宇宙飛行士になるわけではない

PhDは長く辛い4年間だった
オペラ歌手になって舞台の上で観客を前に
歌えない悪夢を私は何度も見た
音楽も歌詞もしらない
夢のなかで恐怖でおののいた

もしかしたらオペラ歌手は
手術室で、はい、とメスを渡される夢をみて
恐怖に震えるのかもしれない
それともこれを全部読みなさいって文献の束を渡される悪夢かな
とすこし可笑しかった

毎日の一歩一歩はこんなにも小さいけれど
何年も続けると行き先がこんなにも遠くなる

あまりにも毎日見慣れた道なので
その風景に驚かされることはないけれど
もしこの道を高速バスでやってきたのなら
きっと4年前に見ていた世界との違いに驚くのかもしれない

私はここまで
こんなに遠くまでやってきた
acknowledgementを書いていても
泣かない自分は結構えらい



*ようやっとPhDの論文の仕上げになりました
長かった〜
まだこれから最終面接などなど来年に控えているのですが
今日はこんな気持ち。
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by ninotika | 2005-12-19 10:19 | WORKING
お知らせ
今日正式に就職のオファーを頂きました

8月からエディンバラ大学病院 New Royal Infirmary Edinburghで
整形外科医として働き始めます
(そのまえにPhDを終わらせます)

Senior House Officerという研修医2年目待遇からのスタートなのですが
システム/用語などいろいろわかっていない私には
そのくらいからのスタートでちょうどいいように思います

4年の研究期間があったのでだいぶ臨床からもはなれていたので
嬉しいやら緊張するやらです

このブログは今度は尊敬するこの方のようにやってみたいと考えてます
例えばイギリス研修医生活ブログとして再スタートさせるつもりでいますので
その際にはみなさんにもきちんと新しいブログアドレスをお知らせしたいと思います

イギリス(エディンバラ)でケガ、骨折、腰痛等なにかお困りのことがもしありましたら
どうぞご連絡ください
出来る限りお手伝いします

いままでこのブログを通じてみなさんと知り合えたことは財産です
どうもありがとう そして今後もよろしくお願いします

ニノチカ
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by ninotika | 2005-05-19 23:07 | WORKING
卒業式!
エキブロ・メディカル管理人業から卒業します!

ノリではじめたブログとはいえ、これがなかなか大変で
やっぱり「医療」が話題なだけに一日も気が抜けなくて

なんとかやってきましたが
最近自分のなかでは停滞気味
どうしたものやらとぶつぶつ悩んでいたのです

何しろ自分の中に「医療」として話題提供できる毎日が今なくて
マイブログはいつも「医療外」
これではなあ 盛り上がるのも盛り上がらないよなあ
おすすめや雑誌に取り上げてもらった以上
ここでやめーって丸投げするわけにはいかないし

思い切って新旧交代しようと思い立ち
まず真っ先に次の管理人候補に思い浮かんだのが
一回り以上も年下のぴちぴち22歳(になったばっかり)医学生epiさん 

つい最近epiさんがエキブロ一周年オフ会に参加してて
オフ会での浮かび上がったイメージは‥‥思ってたとうり

「(驚くほど)しっかりしている」

声も渋いらしい (て関係ないけど)

写真を撮るのもうまければ、デザインセンスもあり
エキブロも一周年でブログのベテランになりつつある
なんて適任!

鍵コメでお伺いをたてたら
快く新管理人を引き受けてくださるとのこと
もう 肩の荷が一気におりました
ふううー

ということで、卒業。3月だし。めでたい。
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by ninotika | 2005-03-17 03:19 | WORKING
エキブロメディカル
エキブロメディカル会議中
ここにコメントくださいねー
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by ninotika | 2005-03-16 04:13 | WORKING
あぶさんの思いで
私があぶさんのところに最初にいったのは多分ブログをはじめたばかりの5月だったと思う
目にしたのはこの記事
いじわる

ただただ驚愕して
ただただ心を奪われた

同業者とはいうものの
こんなドクターをいままで見た事が無い
これからもこんなドクターに会う機会があるのかどうかも分からない
信じられない思いだった
心も美しいけれど、文も美しい
そしてその美しさにすがりたいようなひれふしたいような
そんな気持ちを抱えながらいつもこっそりあぶさんのブログを読んでいる
コメントさえ書けないほど
あぶさんのブログが大好きです

ありがとう、あぶさん
あぶさんにすこしでも見習いたいと決意させてくれたあぶさんのブログが
ブログをはじめての一番の収穫です

この世のためにはやくあぶさん2世をつくってくださいね
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by ninotika | 2005-02-23 19:30 | WORKING
モラル
この記事 と すべてに正しいこと(ボウさんのところ)にトラバ

moral 品行、素行、道徳について考える

男はこうであるべきで、女はこうであるべき
そして母はこうあるべき、家庭はこうあるべき、、、
いろんな考え方はあるけれど
良い事を悪い事の区別というのは難しい
良いと思ったことが良くないことだってあるし

教科書に書かれているような
万人に通用するモラルなんて無いと思う
宗教はモラルをのっとって
「これがあなたの正しい道」とバイブルに書いているけれど
それが唯一の正しいこととは限らない
ただそれを信じる事によって
何が正しいか正しくないか悩む事は減るかもしれないので
楽になるのかもしれないけど

でも自分にとって良い事と良くない事を
悩みながら生きていくのもいい

例えば

結婚しない「同棲」または一生「パートナー」という形をとる
というような選択に対してもまだまだそれを「良くない」事と決めつけるモラル

お葬式にピンクのマフラーをしていくことを
「きちがい」と決めつけるモラル

夫から3歩下がってついていくことをよしとするモラル

それはちいさな島のなかの誰かが決めたちいさな決まり事でしかない

結婚せずパートナーとしてお互いを大事にしているという友達たち

お葬式に華やかな色とりどりの花束を抱えてストライプのネクタイやピンクのマフラーでやってくる近隣者たち

友人宅を訪ねた時、夫の後ろに立っていたら怒られる私

そのとき常識は非常識になり、非常識は常識になる
だから品行方正なんてものにとらわれる必要は全くないと思う



ちょっと話はずれるけれど

私は背が高い(日本男性平均身長よりも、きっと高い)

小学生のときから誰よりも背が高い私に
担任の先生は「お前結婚できないな〜」と心配した

電車のなかでもどこにいってもじろじろと見られ
「でかい」「大木」と小声が聞こえてきた
思春期の女の子にとってはそれは大問題で、両親さえ恨んだ

日本人はみんな髪の毛の色も目の色も肌の色も一緒だから
他に比べるものがないから身長がそのひとの特徴になったりする
まず第一声が「背が高い」そんな呪縛から逃れられる事はなかった

でも一歩この小さな島を抜け出してみると私ははじめて普通になった
赤い髪、緑の目、青い目、褐色の肌、、、
私の特徴は「背が高い」から「長い黒い髪」になり「茶色の目」になった
誰も驚いた顔をして私を眺める事がない
それは本当にうれしいことだった



他のひとと違う事、違う考え方をする事
それは「悪いこと」ではないと思う
それどころか「いいこと」になったりする

みんなが探している、みんなが教えてくれようとする「正しい道」なんかほんとはどこにもないと思う

だから迷いながら我が道をいけばいいのだと、ほんとうにそう思う
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by ninotika | 2005-02-14 02:07 | WORKING
捻挫しちゃいました
なちこ嬢からの質問にえらそうに答えていた私が
やく1ヶ月前にスカッシュをしていて右足首を思い切り捻りました

その後プレー中止して自宅に戻り、クーリングと安静(ひどければ挙上というのが鉄則ですが、せず)にし、腫れもせず痛みもすぐ止まり、それでも2週間スカッシュはお休みしました

だいたいこういった軽い捻挫は軽度の靭帯の損傷で2〜3週間で治る、と思って様子を見てたのですが

もちろん自己診断、見た目は何ともないしゆるみもないのに
おもしろいことに(?)
痛みが続くんですねぇ、、、

外来診察していた時を思い出しました
足首を「軽く」捻った患者さん
処置をしてだいぶ時間がたって、診察して腫れもなく、ゆるみも無く
明らかな左右差もないのに
「まだ痛いんです」っていうひとが多かった


気がつくと私の右足首はほんのすこし「可動域」といって動かせる範囲が狭いのです
左に比較してみると
最大限屈曲した時に痛みがある

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つまりしゃがんだ時(うXこ座り?便所座り?)に痛い(正座は大丈夫)

便所座りすると、ほんのすこし関節周囲に盛りあがりがある、腫れていないと思っていたのにこうやって関節に体重をかけて屈曲させると手でふれるとわかるくらいの
こういう微妙な腫れがわかることも発見、多分関節内の水だと思います
この微妙な腫れのせいで最大屈曲した際に、関節カプセル+周囲(靭帯含む)に圧力がかかり痛みが出るようです、というのも腫れ部分を指で抑えると痛みが違うからです

お風呂のなかであたたまってしゃがむ姿勢(ここから前に重心をかける)と正座の姿勢をして足首をやわらかくすること(ただし無理矢理は捻らない)と足の裏の固くなっているぐりぐりをほぐすことをしています
足の裏のぐりぐりはなんだかわかりません、リフレクソロジーともいえるのでしょうか、、、表現があやしいですけど

スカッシュには復帰しましたが、サポーターを買って来て使用しています
あとは関節を固くしないようにストレッチとマッサージは続けていきますが、、、
このままで治るのだろうか、、、
というところで
自分のことは棚に上げて、今回の教訓です

「予防第一」

どんなに若くて健康な体でも、いちど壊してしまうと
100%元道理ということはほとんどない
スポーツ選手などその何パーセントの部分で努力している方なんかにとっては
ちいさなけがでも致命傷にもなりうる
スノーボード/ボードなど最近の流行ですが
手首、肘、肩の骨折や捻挫、それもけっこうひどいものが多いのですが
ちいさなけがでもこれだけ時間がかかるのに
おおきなけがになれば、、、想像以上に厳しい結果になることが予測できますね

みなさま、気をつけてネ
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by ninotika | 2005-02-11 19:05 | WORKING
スネの骨
いろんな質問がありますが、
なんともうまい質問があったものです

自分を身体の臓器に例えると?からトラバです

単純な私が答えを考えたら (単純な答えですみません)
やっぱり、まっすぐで、頑固で、無骨な骨です (でもブコツって骨が無いのでしょうか?)
特にスネの骨、かな

強くて固そうなくせに、けっこう簡単に折れたり、ねじれやひねりに弱くって
誘惑してくる「ばい菌」にも弱かったりする

でも立ち直りは結構早い方

つるっと冷たそうな表面とは裏腹に、
中身はソフトでぐちゃぐちゃしてたりして、

一本や二本くらいなくなっても生きていけるわよと強気を見せて

無神経だと思われがちだけど、痛い時は痛い
おとなりの軟骨さんはその点、血も神経も通っていません

棒みたいなつまらない形をしているようだけど、
あこがれの心臓さんのような美しい丸みを描いているわけではないけど(!)
ちゃんと筋肉を一枚一枚はがしてみると
カーブひとつひとつに名前や意味があるんですよ

あ、それにシャツならやっぱりぱりっとした白いシャツが好き

・・・

5歳の時上腕骨骨折しました、その時に骨の存在を知ったのでしょうか・・・

☆☆☆☆☆☆☆☆【エキブロ・メディカル企画】☆☆☆☆☆☆☆☆
話題: あなたを臓器に例えると?
企画元 エキブロ・メディカル(http://exhospital.exblog.jp/)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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by ninotika | 2005-02-04 18:25 | WORKING
なぜホームレスのひとを助ける必要があるのか、疑問ですか?
エキブロメディカルでコメントをもらった123さんに対しての返信です

>助けられないって…。そもそも助ける必要があるのですか? 中略
>浮浪者をこれ以上甘やかす必要はありません。

なぜホームレスのひとを助ける必要があるのか、疑問ですか?

では、あなたはひとに助けられたことがありますか?
そして
あなたを助けてくれるひとがいますか?

私は小さい頃レミゼラブルのジャンバルジャンの話を読んで感動した時そのままです
困ってる人、弱いものは助けようと、子供ながらに思いませんでしたか?

あの舞台から何十年もたった金持ち日本で、まだそんな困っている人や弱いものが助けられないなんて、本来なら信じられないことなのです

迷惑なんだ、ほっといてくれ、余計なお世話だ、、、
そうやって助けようと思っても助けられないこともあります
確かに「助ける」という行為は難しい事だと思います
そのひとひとりひとり違う訳で、いつも同じ事をしても助けることにはならないかもしれません

だからその人の立場にたって考えたい、なにが「助け」なのか

自分の身の回りに次々不幸がおき、ひとりぼっちになり、仕事を失った時
周りから無能さをばかにされ、他人のことは干渉せずの世の中で
さみしく野宿をするはめになったとき

まわりのホームレスの人の中ではじめてひとの優しさを知るのかもしれません
はじめて分かり合えた、受け入れてもらえた
何もない、金もない、美貌もないけれど、友達ができた

そんな第2社会にホームレス社会がなりつつあるのはご存知でしょう
その状況はミッドナイトホームレスブルーさんのところでお読み下さい

でも本来ならこのような第2社会必要のないもののはずです
もし周りが助けの手を「きちんと」差し伸べていれば
わたしたちのいる社会にホームレスのひとびとは「経済的」「道徳的」「衛生的」etc etcにはマイナスのものです
だからこそ、そうなるまえに「助け」てあげたい
そして現在のこの多くのホームレスのひとは私たちが助けることに失敗した結果なのです

この公園から出て行け、と追い出すことはどれだけ精神的なダメージを与えるでしょうか
ここにはいれ、と希望もしない場所を提供することが助けになっているでしょうか
悪循環のはずです
ほんとうにホームレスが臭くて、汚くて、恐ろしくてこの世の中から消えて欲しいと思うのだったら、今の対策はまったく逆効果です

また、ホームレスの場合は、多分日本では大多数がアル中です、早めにアル中の治療をしなくてはいけません。また、職を失ったという理由も多いでしょう、再訓練、たとえば病院のヘルパーとして資格をとらせるなど、対策をとるべきです 精神的、肉体的な病気かもしれません、病気の治療をし、カウンセリングがされるべきです、、、そういったことを系統、組織だってされるべきなのです (助けが全く必要のない、実はお金持ち、スピリチュアル訓練で野宿している、さぎ、というホームレスなんて、ほんとに例外です)

そんな助けがきちんとされていない現状を見て下さい、恥ずかしい事だと思います

どうしてバリケードを作って対抗しているのか、考えてみてください
それが彼らの精一杯の自己主張なんですよ
認めてあげてはじめてわかりあえるのかもしれないんですよ

他人に優しくできないそんな国になってしまったことがほんとうに悲しいです
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by ninotika | 2005-01-30 05:25 | WORKING
またホームレス強制撤去?
人権は義務を果たしてから叫べにトラバです
エキブロメディカルでも取り上げさせて頂きました

XX区に住んでいた時、近くの公園にホームレスがたくさんいました。彼らは昼間から酒を飲み、ベンチで寝泊まりし、屋根付きの公園のパビリオンのようなところに段ボールでテントを作り、異様な光景でした
(写真で記録してあったので引っ張りだしてきてみました)

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ごみをあさり、ごみをちらかし、異臭を放つ
そばを通ると尿のにおいなのか、なんの匂いなのか、息もできないほど

ショックです
ここは、お金持ち日本のはず
物にあふれた東京のはず

どうしてこんな人たちがこれだけの数いるのか、、、

思い立ちインターネットで調べるも、ホームレス対策はボランティアの善意でスープが配られたり、公園無料健康診断が行われているだけで、XX区または国としてのきちんと組織だったシェルターのような情報が見つからないのです

よさそうな民間シェルターを見つけ、そのむねをボランティアのひとに問い合わせ見ると、ホームレスシェルターとしての住居を提供している民間の組織が実は暴力団からみで、ホームレスのひとを暴力団が雇い、微々たる給料で不法行為(チケット売り、看板もち)などをさせているところがあるので、なかなか全員にすすめられないのだともいわれました

そんなこんなしているうちに、ある日公園からホームレス全員強制撤去が施行されました、さすがに新宿などのようにバリケードを作って抵抗するホームレスもいなくて、あっというまの出来事でした

それと同時に公園のありとあらゆるベンチに鉄製のバーがとりつけられ
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ひとが横になってねることができないようにされたのと

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ばかみたいな看板が新設されました

それだけです、政府がしたのは。

ホームレスを追い払い、バーをとりつけ、看板をたてた。
それだけです。

怒りに燃えました。
これが解決策ですか?

新宿ホームレス強制撤去、今回の愛知万博用強制撤去。

追い出せばいいのですか、目の前からいなくなればいいのですか?
どこかにいってしまえばいいのですか。

国民として恥ずかしいです。
貧乏な国ではないのに、もっとまともなことができないのか、と思います。
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by ninotika | 2005-01-28 10:03 | WORKING