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Ian Bostridge イアン ボストリッジ
a0008516_8332313.jpgそろそろエディンバラフェスティバルも終わりに近づいてきました。もうすっかり夜は肌寒く、秋の気配なんでしょうか。短い夏でした。

お祭り中は夜10時半スタートの、「思い立ったらコンサート企画」があって、チケット(一律1000円)は当日会場に行って購入します。夕飯も食べ終わって、片付けもすませ、子供を寝かした後に夫婦でゆっくりと一日の最後を楽しめるような粋なはからいです。前もってチケットを買わなくてもいいので、じゃあ、今日行こうか、みたいな感じです。

今日はたまたまイギリス出身のテナー イアン ボストリッジ のコンサートがあるというので早めにいってみました。いつもは満員にならない広い会場が今日ばっかりは満員。シューベルト作曲の冬の旅(winterreise=winter journey)が曲目。冷たさと暖かさ、希望と絶望の混じったような詩です。

イアンボストリッジの信じられないくらい細い体から、ものすごく洗練された、すごくすごくきれいな声に、圧倒されました。艶のある声です。詳しいことはよくわからない私も酔わせていただきました。
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by ninotika | 2004-08-30 08:28 | LISTENING
日本の病院、イギリスの病院
自律神経失調症? てんかん?にトラバです。

「自律神経失調症」とお医者さんにいわれ、10年以上通院内服していたのに、急に病名がてんかんにかわり、しかも薬もてんかんのお薬だったと気づき、最近になってやめてもいいといわれた、というお話です。

実際のところ、詳しいこともやはり分からないし、神経内科もてんかんについてもなんにも言える立場ではないのですが、ひとつ、私たちは「医者を選べる」のでとことん、信頼できる医師を探すのが一番いいと思います。kazuminさんの主治医は説明が悪すぎる。信じられないほど悪い。患者の立場からしてみると、診察の時間って何が聞きたかったのか忘れてしまうほど緊張するし、先生の言ってることが分からないからそれ以上質問できなかったり、病院を変わるのにデーターがもらえなかったり、でなかなか医者を選べといっても難しいんだけどね。kazuminさんも一回C病院にかかり直しているみたいですが、C病院でも説明不足だったようですね。ほんと、大変でしたね。

私も患者の立場では、お医者さんは怖いけれども、がんばっていつも戦います。データのコピーは請求するし、セカンドオピニオンを聞きたいからといって、紹介状ももらいます。インターネットでとことん調べて質問を作って、メモも持って行きます。後で聞き忘れたときには質問を書いて先生宛に手紙を書いたこともあります。kazuminさんもC病院に行くときは「黙って」ではいけません。思いっきり医者にプレッシャーをかけないといけません。ほんとです。がちんこ勝負ですよ。今は薬も自分で調べられるし、患者の立場はもっと強くてもいいはずです。私はプロの患者です、そんな勢いで。

医者から見て、そんな患者は嫌われるというのは嘘です。自分の手に負えないなと思ったら紹介する手もあるし、後でもう一度勉強してみよう、と思わせてくれるからです。診療時間内はあんまり複雑な話しをしている暇はないのは確かですが、要点さえまとまってれば次の診察の時間まで待ってもいいつもりで患者さんがいてくれれば、問題ないのです。お互い切磋琢磨ですね。

日本の病院の検査し過ぎ、薬出し過ぎは有名です。検査するのも、薬だすのも、もうけを考えているからです。特に複数の科にかかってしまった際には、どの薬がどれなんだかわからなくなってしまうほど。要チェックです、医者まかせにしていてはいけません。ただこの傾向は変わらせようとしているようですが。

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ちょっと長くなりますがイギリスの病院の話をしましょう。新しくエキブロ病院のメンバーになったinuhoriさんもこちらで書いてます。

イギリスは検査しなさ過ぎ、薬出さなさ過ぎなのです。というのも、イギリスの医療は(理想的に)全員無料。医者はみんな国家公務員だからです=仕事を減らしたい一心ですから、必然的に検査しなさ過ぎ、薬出さなさ過ぎになるわけです。

まずイギリス国民、私一時滞在者を含め、全員かかりつけ医というものをもっています。このかかりつけ医は自分の住んでいるところから近いクリニックにいって登録しておきます。基本的になにかあった場合に最初にコンタクトをとる人です。ジンマシンがでた、とかおなかこわした、とかそういう場合です。基本的なお薬はこのかかりつけ医が処方してくれます。ただこのかかりつけ医はレントゲンもエコーも持ってないですし、簡単な血液検査をするくらい。いちおう全身なんでも見れるお医者さんなのです。ファーストエイドみたいなもので、治療はほんとここも最小限度です。

目に異常がある、皮膚に異常がある、といった専門医にかかる必要が出てきた場合、これはかかりつけ医が専門医を紹介してくれるのです。

ただし、専門医にかかるまでに順番待ちをしなくてはいけないのです。しかも平均6ヶ月です。ほんとうです。胸にしこりがある、外科にかかりたい、といってかかりつけ医にいき、手紙をかいてもらい、その日は家に帰ります。1週間ほどすると、専門医に手紙を書いておきました、とかかりつけ医からはがきがきます。2ヶ月くらいすると専門医にかかる前に以下の質問に答えてください、みたいな問診表がくるのでそれに記入して送り返します。2ヶ月くらいすると、あなたの診察日は2ヶ月先のいついつです、と連絡がくるわけです。

ほんとに6ヶ月も放置しといていいのでしょうか、いいわけないのですが、これが現実です。大抵の場合は直ってしまいますよね(それが狙いか?)

黙ってられないひと、心配なひと用にイギリス国は実はオプションをもうけたのです。プライベート制です。なんと、お金を払うと、順番を飛び越えて、6ヶ月待ちが1ヶ月待ちくらいに短くなるんですよーそれが同じ医者にかかる場合にもです。1ヶ月でも長いし、待遇は全く一緒だし、それに払うお金は100%自費です。いきなりゼロから百まで飛ぶ。最悪です。

医者の立場からすると、彼らは公務員ですから、一日10人患者さんを見ても、100人見てももうけは一緒です。なのでほんとうに10人しか見ません。予約の枠が一人30分で午前5人、午後5人なんです。6ヶ月待ちー1年待ちになるのも当たり前です。で、余裕の時間はお金を払ったプライベートとよばれる患者さんを見る訳です。ひどいですね。ひとつだけ、いいといえば一旦お医者さんにかかると30分ゆっくりゆったり診察してくれます。お話たっぷりです。私なんかは自分がいっつもせこせこやってたので、ついついせこせこさっさと終わらせる努力を患者側からしてしまう貧乏性なんですが、こんなにゆったり診察できるんならいいなーとちょっとうらやましく思ったりします。でも決してこの体制に賛成しているわけではないのです。

かかりつけ医が専門医を紹介するので、まず自分で医者は選べません。文句があればなんとかなるのでしょうが、また次の専門医にかかるまでにどれだけ待つかを考えたらそんな気も失せますし。

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日本では経験のある医者にかかるのも、経験のない医者にかかるのも、なんとか自分でコントロールできる範疇です。せっかくですからいいお医者さんを見つけてかかりましょう。
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by ninotika | 2004-08-29 08:51 | WORKING
山歩き
先週末にいってきたBen Ledi ベン(Ben=山)レディ(神)という山の写真をアップします。
エディンバラから車で2時間。午前中のお天気が悪かったのでこれは無理かなーと思ってたのですが運良く晴れてくれました。雲は多かったんですけどね。

むか〜し、友達に紹介された男に「週末はいつもなにして過ごすの?」ってきいたらためらいもなく「オリエンテーリング」と言われ、"うう、こいつとはつきあえん" とものすごくひいてしまった記憶があるのですが、なんだー! いまやってるのは似たようなものではないですか。まず、日本の山のように道しるべがない、そして人がいない。ほんとにコンパスもって地図もって、なんですよ。

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ハイランドが見渡せます。


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この湖で何年かまえの雪崩で20人くらいの一隊が巻き込まれ亡くなったので死の湖と呼ばれているそうです。そんな名前を知らなければきれいな山のうえの湖です。


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頂上からの眺め、雨雲がこのあとやってきました。

コンサートで今日聞いてきた曲がなんだかぴったりだったので(珍しく)詩をのせちゃいます。

Who has caused you       誰があなたをそんなに
To become so ill?        不快にさせたの?
Not any cool north wind        北から吹いてくる冷たい風でもないし
Nor any starlit night         星が見える夜でもない

Not any shade-giving tree       日陰を作る木でもないし
Not the heat of the sun        太陽の熱でもない
Neither sleep nor dreams        眠りでも夢でもないし
Among the valley's flowers     谷に咲く花でもない

That I am wounded unto death  死ぬほど傷つくのは
That is the work of men     人によって作られた世界で
Nature healed me     自然は私を癒してくれるけど
Mankind gives me no peace    人は私を癒してはくれない

 (Justinus Kernerという19世紀ドイツ人詩人、作曲はシューマン、今回コンサートはバリトンのSimon Keenlysideでした。メランコリーです。花とか星とか。甘くてすみません。)
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by ninotika | 2004-08-22 06:35 | TRAVELLING
ナースがセクシーな理由
「萌える」ナース とは?にトラバです。

まず萌えるについて考えなくてはいけない、と思い聞いてみました。だんなに、です。どんなナースが萌えるのかと。というよりどうしてナースに萌えるのか。

彼の意見では、まず第一に、ユニフォームの占める割合は大きいらしいですよ。彼が若かった頃、イギリスのナースのユニフォームは、ブルーや水色のストライプのようなワンピースに白い襟、そして白いキャップ、白いエプロン、白いストッキング。このエプロンは毎日洗濯してパリッと糊のきいたものでこれがかっこよかった(これに萌えた)、らしいですよ。う〜ん プリティ。(photo: http://dyk.homestead.com/Index.html)

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しかし、、、、、、

最近のナースのユニフォームはどんどん機能的になってきて、この前病院に行ってきましたが、こちらの病院でもみんなパンツスーツになっていました。これでは情緒がないらしいですね。手術室みたいです。もしくは体操服? ナースキャップも廃止している病院が多いとか。確かに働きやすさ重視なんでしょうか、、、それともコストパフォーマンス?
(かといって、よくコスプレなんかでのナースのユニフォーム、下品なものが多いのでそれはX。)

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(これでは萌えません、残念。)


そして私の意見ですが、第2には、どうも緊急時とか困っている時に助けてくれる人には、深層心理で惚れてしまうのかもしれません。不安になりがちな病院で、ナースに微笑まれたら

「あの時、君が微笑んだから」

というテューランドットの王子様のようなことでもいいたくなってしまうのかもしれません。


第3に、ナースは毎日「死」と隣り合わせの仕事をしているためなのか(死を考えずにすむ日は少ない)、どうも仕事が終わると、私生活では萌えやすいタイプが多いそうです。つまり、セックスが積極的。生と死。言ってみれば表と裏。きっとナース達は無意識に生を求めてしまうのかもしれません。

医者はナースよりも生と死という人間のドラマをどちらかというと客観視できるのではないかと思うのです。患者さんの人生にあんまり深入りできない。亡くなった患者さんのことを思って泣くということができない。でもナース達はどちらかというともっと感情的なのかなあと。もっと患者さんそのものに深入りしている気がするのです。

だから萌えやすいのは女医よりナース。なのでナースに萌えるのでは?(いってしまいました)(萌えるって言う変換文字すごいですね) 

PS. 私の母はナースですが、病院で入院中の父と知り合いました。父にとっては間違えなくナースは萌える職業だったのでしょう。

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PPS. ハリーさんとタバコの話題は締め切り後集大成を作る予定です。たくさんのご応募ありがとうございました。まだ受け付けてます。

☆☆☆☆☆☆☆☆【エキブロ総合病院TB企画】☆☆☆☆☆☆☆☆☆
話題: 萌えるナースとは、どんなナース?  (8/28まで)
企画元 エキブロ総合病院(http://www.exhospital.exblog.jp/)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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by ninotika | 2004-08-21 22:00 | WORKING
ブログ中毒と燃えつき症候群
ブログ中毒、燃えつき寸前です。エキブロ病院のせいかもしれません。

アメリカの超人気サイトの管理人がある日突然ダウン、燃えつき症候群の診断。
彼曰く
「4時間、ブログにコメントしないと、大丈夫?生きてる?ってコメントがくるようになって、これでもうもたないな、と」
と言ったそうです。
4時間睡眠だったんでしょうか。

燃え尽きるまえにここのブログは思い切って週刊、日曜日のみにしました。
とりあえず、お知らせのみ。
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by ninotika | 2004-08-18 23:44 | THINKING
ほんとに作りました。
みなさまからたくさんコメントいただいてしまったので

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by ninotika | 2004-08-16 09:07 | WORKING
ニュース!!! エキブロ総合病院開設!!!
皆様のご協力のもとに

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by ninotika | 2004-08-15 00:18 | WORKING
エキブロ総合病院 ー追加
追加ブログ

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by ninotika | 2004-08-14 01:12 | WORKING
エキブロ総合病院
a0008516_8592496.jpg ふと気づくとかの有名なしんぞう外科医をはじめとしてお医者さんがいっぱいエキブロにいるではないですか。で。

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by ninotika | 2004-08-13 08:39 | WORKING
結婚
友人のイタリア人が結婚することになったと、いいニュースが舞い込んできました。

二人ともエディンバラ在住で彼女はカザキスタンから来た25歳の弁護士のたまごさん。イタリア人彼は32歳のコンピューター関係の仕事。

ええ、いいニュースです。結婚反対派の意見が増えてくる中、私は結婚は最大の愛情表現だと思うので。女を愛していなければ男っててこ でも結婚しない、逆に結婚したい、と男が思うということは間違いなく女を愛していると思うのです。そうです、どこかのあなたの長ーくつきあっている彼がプロポーズしないのはあなたのことを本当に愛していないからなのです。

どうも話では、カザキスタン人てほぼ全員 に乗れるらしくて、面白い話を教えてくれたんです。
男性は女性に求婚する時、馬で先を走る女性に追いついて、つかまえなくてはいけないそう。それがプロポーズ。もし女性がその男性を好きでない場合、馬をたたくムチでびしっと男性をたたいて追い払うとか。

イギリスでも書類上の「入籍」みたいなシステムがあっていわゆる市役所みたいなところに書類をだして正式に夫婦になります。日本と同じで365日受付てくれます。彼女のビザの関係上、早速入籍をしなくてはいけないということで、二人がエディンバラ市内にある市役所にいくっていうところで「待った」がかかります。

せっかくならエディンバラでなく、どっかロマンティックなへきちの村で出したら?

私たち夫婦は日本で入籍する際、どこに書類をだそうかさんざん迷った挙げ句、なぜか秩父はどうか、という話になって。日曜日、秩父まで電車でごとごと行ってきた事を思い出しました。秩父市役所に行ってみると日直のおじいさんが畳部屋でこたつに入りながら、茶をすすりながら、テレビみながら 「はいよー」 って受け取ってくれたのです。入籍届け、の欄に秩父市役所受理、の文字を見るたびに、懐かしくっていい思い出(?)です。二人でする二人の最初のお仕事です。

スコットランドはイギリスといろんな意味で法律が違うと前回いいましたが、ひとつここでも違うのが、スコットランドでは未成年でもこの婚姻届に親の承諾がいりません(16歳以上、という決まりはあるものの)。なので親に反対された若者達は かけおち 同然イギリスからはるばるスコットランドに結婚しに北上してきたのだそうです。

結婚、なんてどうせ紙切れ一枚のこと、二人の関係がそんな紙切れに左右されるなんて、ってアウトオブアフリカのデニスフィンチハットンはいいましたが、それでも、結婚て「これから二人で一緒に」「人生を航海する切符」です。

「二人」っていう数って基本というか、すごくいい数で、一人より安定していて、より人生を楽しめる数。コンサートに行くのもレストランに行くのも、一人だと行けないけど二人だと完璧。文句を言い合う、感想を言い合う、けんかする、仲直りする、、、一人ではできないけど二人だとできる。 必要なことです。

そして結婚という切符があると、周りのみんなが、目的地へ行くのを助けてくれる。社会的に認められた結婚という形は、お父さんも、お母さんも、親戚のおばちゃんも、銀行の担当員も、上司も、部下も、つきあっているだけの頃とは打って変わって、二人の人生のゴールへの航海を助けてくれます。 ありがたいです。

恋愛はお互いにエッチな気持ちになったり、盛り上がったりしなくては成り立ちませんが、結婚は目的が違うのではないでしょうか。結婚相手は究極のパートナー、パイロットとコーパイロットなら目的地へ到着するよう、ピッチャーとキャッチャーなら勝利を目指して、なにかそういう究極の人生のゴールを二人で目指して行くものだと思います。

離婚は、きっとその目指すものの設定が間違っていたのではないかと思うのですが。

そして浮気は、、、
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by ninotika | 2004-08-12 23:55 | THINKING